前回はさや香の2023年のM-1について語りましたが、今回は『M-1』決勝戦でのさや香の素晴らしさについてメモしておきます。
2023年のM-1が終わってから1ヵ月が経過したので、公式YouTubeで決勝戦のネタが公開されました。
そこであらためてさや香の漫才の凄さについて触れておきます。
▽目次です▽
かまいたちが指摘するさや香の漫才の凄さ
かまいたちは『M-1 2023』終了後の翌日に、考察と感想の動画を更新しています。
決勝戦全組と決戦3組について語っています。
さや香に関する部分はここからです。
その部分だけ抜粋しておきます。
濱家 イメージ的に点数めっちゃ高いけど、ぼんやり会場の空気が何を笑おうとしているのかたゆっているような状況があって（山内頷く）、最初の掴みらへんからもっと行ってもええのになっていうぐらいの雰囲気やったけど。
まだたゆっている状態でこうなってるのかって思った時に、新山が感づいたんやろな。
俺見てて思うたんやけど、取りに行ってたよな。
山内 (笑)
濱家 このたゆっている空気を「こっちや」って1個、たぶんもう1個ギヤを入れたような感じがして、あれは凄かったな。
だから後半、ぶわぁっと持っていったやん。
山内 うんうん。パワーだね。
去年がとんでもなくよかったんで、今年はめちゃくちゃハードル上がってたし、序盤に今（濱家が）言ったようにちょっと面白いんだけど、大爆発までいかない。
欲しいところでちょっと来てない部分があったりしたから後半本当にグッとギヤあげていって。
濱家 普段より入れてたと思う。たぶん。
山内 うんうん。
濱家 あの姿がカッコよかったな。負けてたまるかみたいな。
山内 そうちゃうん？あのまま行ってたら点も低かったでしょうし、去年の巻き込み方が凄すぎたんだろうなって言うのがありましたね。
だから俺は今回ちょっと危ないのかなって思って、点数ももしかしてピンチかと思ったけど、高得点やったから「あ、これはさや香流れきてるな」って。
これでファーストステージ乗り切れたら、かなり有利だぞと俺は見ながら思いました。
まあまあまあ面白いですね。
◆◇◆ ◆◇◆
濱家さんは自分がツッコミなだけに、新山さんの技術力を高く評価してましたね。
それとともに、さや香の漫才の凄さが伝わるコメントだったと思います。
上記の動画はそのコメントから聞けるようにリンクしてますので、かまいたちの生の声もどうぞ。
ヤーレンズがベタ褒めのさや香の漫才力
続いては、惜しくも2位となったヤーレンズ。
こちらもYouTubeで感想動画を更新してました。
2023年のM-1は重かったという話をしています。
楢原 それをさや香とかに聞いて、シシガシラのこの感じ（会場が重かった）って言って、「こんな感じだった去年？」「去年と違います。全然重いです。今年はめちゃめちゃ重いです」って。
それをカベポスターにも聞いて「全然去年と違います。僕らもトップでしたけど、こんな重くはないですね、急に」
出井 令和ロマンもバコーンとウケるところと、なんかスッとなってるところもあったもんね。
楢原 そう。それがトップバッターってこういうもんなのかなって。
シシガシラに関してはずっと重かった。
出井 さや香の前半も重くなかった？
楢原 そう。言ってたもんね終わった後。
さや香がお客さんを無理やり起こしたのよ。（出井も同意）
俺ら感心したもんね。
出井 スゴイわ、さや香って。
楢原 （ヤーレンズ）2人して「（腕組みして）はあ！」って(笑)。
出井 さや香がドーンとウケだして「（腕組みして）はあ！」（2人で大笑い）。
楢原 感心したね。
出井 凄い漫才師だよ。
楢原 凄腕の漫才師だよ、これはって。
これはなかなか出来ない。
出井 出来ない出来ない。
楢原 出来る漫才師の方が少ないというか。
出井 少ないよ。
楢原 そのまま飲まれるんだけど、飲まれることなく「起きろー！！」って言うのをネタの中で「起きろ」と言わずにね。
出井 ね！
楢原 台詞の熱量だけでお客さんを救って。あれは凄かったね。
出井 予選で言ったらむちゃくちゃウケてた。
楢原 ウケてた。
出井 特に大阪の準々決勝なんか見た全員が「1位 さや香」と思ったぐらいだから。
それが後半ね。凄かった
楢原 叩き起こしたからこれで（会場が）暖かくなるのかなって思ったら、次のカベポスターでスーン。
◆◇◆ ◆◇◆
かまいたち同様に、上記の動画はそのコメントから聞けるようにリンクしてますので、ヤーレンズの生の声もどうぞ。
このさや香の凄さは他でも指摘している人はいると思いますけど、にゃん吉が知ったのはこの2組です。
実力のあるかまいたちやヤーレンズにこれだけ褒められるのですから、さや香は本当に凄い漫才師であることは確かです。
しかも、その熱量が「見せ算」のためと思うとより面白いですが(笑)。
そう考えるだけで笑っちゃいますし、もはやニヤニヤしちゃいます。
さや香は凄腕の漫才師であって「うるさい」のではない
上記を踏まえた上で、もう一度エンゾをご覧ください。
さや香のM-1公式動画で「うるさい」とか「やかましい」とコメントをしている人がいますけど、それは見当違いなのです。
『M-1』という大舞台で真剣勝負をしているからこその真剣さが演技に表れているだけで、うるさい漫才師ではないのです。
昨日TBSで『ベストワン』を放送してました。
さや香は「スカイダイビング」というネタをやってましたけど、導入部や流れは「ホームステイ（エンゾ）」と構成は一緒ですけど、普通に力が入っていないしゃべくり漫才でした。
めちゃくちゃ面白くて大笑い。
年末年始のテレ東『新春！幻の優勝ネタ祭り』でも「大学入り直し」ネタをやってましたけど、やはり上質なしゃべくり漫才です。
しかも「見せ算」もネタにしていて素晴らしい(笑)。
大笑いしつつも、見せ算で爆発！
『M-1』で勝つために観客の興味を掴むテクニックということです。
劇場で培ってきた技術と真面目にやってきた集大成ということです。
好き嫌いの好みはあるでしょうけど、それはどの芸人さんも一緒ですので。
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